あたりまえだと思っていたことが、実はすごいことなんだと、
地元を出て、はじめて気がつきました。
きれいな水があって、地元の旬の野菜が食べられること。
燕市出身といえば、「金属産業が盛んなところでしょ」と、
かなりの確率で知っていてくれたこと。
地元に帰れば、田んぼの緑や蛙の鳴き声に癒され、
国上山の紅葉は、やっぱりきれいだなと感動し、
大河津分水の雄大な風景に、先人への感謝の念が湧く――。
昔は、あたりまえだと思っていたことが、
今、とても誇らしく感じます。
どんな土地で生まれ育ったのかを語れるということは、
とてもしあわせなことなのだと、気づきました。
一方で、日本が、世界がどんどん均質化しているのも事実です。
だからこそ、常につばめらしさを創造することも必要だと思います。
受け継いだつばめの魅力と新しい感性を掛け合わせ、
100年、200年先にも、魅力的なつばめらしさが
生まれ育まれる土壌をつくっていきたい。
つばめらしさが、あふれるように。そこに生きる誇りもあふれるように。