イベント情報

2019.
11/13( 水 )

つばめの学校プロジェクト
「哲学コレクティフ vol.5 」

会場 ツバメコーヒー(燕市吉田2760−1)

主催 つばめの学校

「哲学コレクティフ」とは――
フランスの精神科医ジャン・ウリが考案し、実践した概念「コレクティフ」。
これは「人びとが集まること、動くこと」を意味し、個々人がもつ無限のファクターを尊 ぶことと、全体を形づくることを有機的に接続可能にしようとする試みです。
つばめの学校では、このコレクティフという言葉に込められた概念をヒントに、さまざ まな人たちが集まって、個々人の経験・言葉・実感・考えを大切にしつつ、みんなで一緒 に哲学的な探究をしてみる活動の場をつくりました。それが「哲学コレクティフ」です。
毎回、私たちに身近な概念をひとつ取り上げて、哲学者によるナビゲーションとともに、 みんなで対話をしながら概念を広げ、深めていくことを楽しむ時間にしたいと思います。 イメージは、——「哲学対話」という入口から、ちょっと遠くへ行ってみること。

vol.5 テーマ:「差別」
今回の「哲コレ」テーマは、差別について。 多様性を尊重する言葉や態度、価値観が社会に広がるとともに、差別や暴力、不寛容に対するわたしたちの感度にはますます洗練されたものが求められています。差別をめぐる 学術的な言説も複雑化し、撤廃を訴えるメッセージにとどまるのではなく、そこに含まれ る欺瞞や逆説、アポリアにも目を向けようとする批判的洞察へと高度に展開しています。しかし他方で日常的には、ナイーブな差別や無理解が絶えることなくくり返されている 現実があります。わたしたちは結局のところ、差別というものとどう主体的に向き合って いけばよいのでしょうか。哲学の視点から、差別についてあらためて各自が気になる根本的な問いを立て、共有し ながらコレクティフ・スタイルで探ります。

関連概念
ポリティカル・コレクトネス、多様性、自由、差異、不平等、対話

関連書
中島義道『差別感情の哲学』、綿野恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』、イ・ ミンギョン『私たちにはことばが必要だ:フェミニストは黙らない』、ジグムント・バウマ ン『自分たちとは違った人たちとどう向き合うか:難民問題から考える』、ハリー・G・フ ランクファート『不平等論:格差は悪なのか?』、ジャン・ウリ『コレクティフ』ほか。 (※読書会企画ではありませんので、予習や予備知識は要りません。)

ナビゲーター
阿部ふく子さん
(新潟大学人文学部准教授)
新潟市生まれ。新潟大学卒業後、東北大学大学院博士後期課程修了。博士 ( 文学 )。日本学術振興会特別研究員、東京大学 UTCP( 共生のための国際哲学研究センター ) 特任研究員を経て、2016年より新潟大学人文学部准教授。専門は近代ドイツ哲学、哲学教育。哲学プラクティスの活動に関心があり、地域 のさまざまな人々や小学校と連携して哲学対話を推進している 。

タイムテーブル(目安)
19:00-19:50 「差別」についての話題提供(阿部さん)
20:00-21:00 「差別」とは何かをめぐる哲学対話(みんなで)

会場
ツバメコーヒー
(燕市吉田2760-1)

対象
どなたでも

定員
15名程度

料金
1500円(1ドリンク付)
※学生無料 ドリンク代500円頂戴いたします。

●主催
>>つばめの学校

参加申込・問合せ

つばめ若者会議事務局(地域振興課地域振興係)
電話0256・77・8361(直通)
電子メールwakamono@city.tsubame.lg.jp

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アクセス

ツバメコーヒー(燕市吉田 2760-1)