「哲学コレクティフ」とは――
フランスの精神科医ジャン・ウリが考案し実践した概念「コレクティフ」。これは「人びとが集まること、動くこと」を意味し、個々人がもつ無限のファクターを尊ぶことと、全体を形づくることを有機的に接続可能にしようとする試みです。つばめの学校では、このコレクティフという言葉に込められた概念をヒントに、さまざまな人たちが集まって、個々人の経験・言葉・実感・考えを大切にしつつ、みんなで一緒に哲学的な探究をしてみる活動の場をつくりました。それが「哲学コレクティフ」です。毎回、私たちに身近な概念をひとつ取り上げて、哲学者阿部ふく子さんによるナビゲーションとともに、みんなで対話をしながら概念を広げ、深めていくことを楽しむ時間にしたいと思います。
第1回テーマ:「美」
芸術、風景、物、身体、心などに、私たちは美しさを感じたり求めたりします。美とは一体どんな概念なのでしょうか。哲学の歴史のなかでは、美学というジャンルがこの大きな問題を扱ってきました。今回は、ごく限られた範囲ではありますが、美への視点を含む哲学書や文学作品をナビゲーターがいくつか取り上げて、そこに語られる美の概念のエッセンスについて導入的な説明をした後に、参加者みんなで、個々人の実感や経験や考えも交えながら、美とは何か、対話を通じた探究をおこないたいと思います。
キーワード
イデア、恋愛、憧れ、崇高、実存、倫理
関連書
【哲学】プラトン『饗宴』『パイドン』、バーク『崇高と美の観念の起原』、キルケゴール『あれかこれか』
【文学】平野啓一郎『マチネの終わりに』、リルケ『ドゥイノの悲歌』、トーマス・マン『ヴェニスに死す』など。
(※読書会企画ではありませんので、予習や予備知識は要りません。)
タイムテーブル
19:00-20:00
美の概念についての話題提供
(阿部ふく子さん)
20:00-21:00
美とは何かをめぐる哲学対話
(みんなで)
会場
ツバメコーヒー
(燕市吉田2760-1)
対象
どなたでも
定員
15名程度
料金
1500円(1ドリンク付)
ナビゲーター
阿部ふく子さん
(新潟大学人文学部准教授)
申込み方法
つばめ若者会議事務局(地域振興課地域振興係)
電話0256・77・8361(直通)
電子メールwakamono@city.tsubame.lg.jp
●主催
>>つばめの学校
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