「つばめ若者会議流ワークショップ」のルールの一つに「YES,and」のルールがあります。
公式HPでは、「よりよい意見を引き出し、アイディアを膨らませて行くためのコミュニケーション術」と紹介されていて、
メンバーにとっても馴染みのあるルールです。
そのルールが題名になった「Yes, And」(翻訳名「なぜ一流の経営者は即興コメディを学ぶのか?」)
が発売されていたので気になって購入し、週末の時間を利用して読了しました。
著者は、ケリー・レオナルド、 トム・ヨートンで、帯にはTwitter CEOをはじめ、
「モチベーション3.0」「デザイン思考が世界を変える」「GIVE&TAKE『与える人』こそ成功する時代」
のイノベーション関連の著者たちが絶賛!とのこと。
Amazonの内容紹介の紹介には、
『Twitter CEOディック・コストロも修業したシカゴの名門コメディ劇団「セカンド・シティ」が、即興コメディをビジネスに生かす方法を開発!
世界的に有名なコメディ集団にしてインプロビゼーション(即興演劇)の教育機関でもある「セカンド・シティ」は、多くの有名企業に対して独創的なビジネス研修も提供している。
その幹部2人が、創造的な人材の育成、チームワークの強化、イノベーションを促進する組織づくり等の手法を公開する。』となっています。
著者は「ビジネスは、計画、実行、管理、統制といった様々な行為にわかれていながらも全体として1つの大きな即興演劇だ」
と捉えていて、その中でも特に「Yes,andルール」は、即興演劇の7つの要素の「基礎」になるものとして重要視されていていました。
(以下本文から)
「『Yes,and』創造性にあふれる躍進と言うものは、アイデアを十分検討するだけでなく、一見するとバカバカしく思えるほどの次元まで増幅、拡大した状況で起こるものだ。最高のコメディが生まれ、想像が実現するのは、そうした環境なのである。これはあなたの仕事のあらゆる側面に適用できる合言葉だ。」
「『Yes,and』の考えを支持する企業文化は、アイデアを否定したり、避難を浴びせたり、即座に却下したりする組織と比べて、より独創性にあふれ、問題解決するのも早く、より熱心な社員に恵まれるだろう。」
『Yes,and』の考え方のもとでは、すべてのアイデアを実行する必要はないものの、すべてのアイデアに実行のチャンスが与えられる。そして、このシンプルな発想には、コミュニケーションやネゴシエーション、問題解決に関して驚くほどの力と効能がある。
この二つの言葉は、創造とイノベーションを実践するための出発点だ。
となっていました。 他にも「アンサンブルを構築する方法」「共創―観客とともに舞台をつくる」「失敗を活用する」また、付録として実際の「セカンド・シティ」で行われた演習も載せられていて全体的にビジネスシーンにもまちづくりの場面でも応用のきく大変興味深い内容の一冊でした。
私事ですが、今年度より燕市総合計画審議会の委員として関わらせていただいていて、
今月18日(月)に第2回の審議会に参加させていただいて、
これからの燕市の『戦略』について勉強させていただいています。
前回審議会に参加してまず思ったのは、その『戦略』を実現するためには
『戦術』が必要で、その『戦術』は、
市民全体でアイデアを出し合い、実行していくことで確実に進められるんだろうな。と
これからのまちづくりの『戦術』を考えるツールとして「Yes,andルール」が重要なカギを握るのではないか。
そんなことを考えつつ、これから吉田天満宮のお祭りに参戦してきます。
おまけ
(昨日、弥彦山に沈む夕日を見ながらこの本を読んでいました)