活動報告

つばめの学校 H29年度 クロージングフォーラム 2.17 感想レポート 

2018.05.16  by

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クロージングのパネラーは学校の企画運営を支えてきたスタッフの皆さんにお願いしテーマは「人生における究極の選択」とさせていただきました。引きこもりからの脱却と天職選択へのプロセス、配偶者との出会いと決断、選択するという行為の本質や知識と身体との関わり、障害と向き合うことではじめて深化し豊かになった人生、仮想通貨の本質等々、多様な選択に感銘、ついで行われた阿部ふく子さんのリードによる哲学対話では選択できることと幸福や自由とは、選択に失敗する不安や恐れ、選択の壁にぶつかったときに乗り越える力、なぜ若者はふるさとを出て行く選択をするのか等々、想いはそれぞれ、みんな違うのがいい、とても刺激的な対話となりました。最後の深海校長の振り返りの言葉にこの2年間積み重ねてきた「つばめの学校」という場が学びと出会い、そして様々な化学反応の磁場として着実に深化成長してきていると感じました。来年度も共感の輪を広げ更に盛り上げて行きましょう。
(渡辺スクールコーディネーター 渡辺斉)

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2017年度クロージングのテーマは、「選択」について。人生がさまざまなレベルでの選択の連続からなることは誰しも知っている。今回は、選択をすることそれ自体についてあらためて深く考えてみる機会になった。選択をめぐる哲学対話ではこんな問いが挙がった。「選択ができることは幸せなのか?」「選択することは自由なのか?」「選択肢は多い方がいいのか?」「なぜ若者は地方から出ていくのか?」「失敗とは何か?」「つばめの学校の着地点とは?」——。哲学者のキルケゴールは、何かを選択する時にその人固有の主体性が現れるとした。何気ない選択ではなく、選択にエネルギーとパトスが注がれ、選択を自らに重く引き受けることが、倫理的な主体だ。各人がそんな風に決断してきたさまざまな局面での選択について語り、対話し、考えた時に、つばめの学校というコミュニティの倫理的な主体性は現れていたと思う。
(新潟大学人文学部准教授 阿部ふく子)

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つばめ若者会議の一プロジェクトとして実施している「つばめの学校」を事務局として見守ってきた自分。 サポートと言う程、皆さんの力になれず申し訳ない気持ちがありますが、特に今年度は色々と気づかせられたつばめの学校だったと思います。 何よりも感じたのが、学校の運営をするメンバーの皆さんの姿勢。 正直なことを言うと、プロジェクトが始まってからしばらくは、どのような方向に向かっているのか自分自身あまり理解ができていなかったの ですが、「学び」をテーマに始まったプロジェクトについてそれぞれが考え、実施している姿がとても輝いて見えました。 「答え」を決め、決まりきった面白みのないレールを敷いたうえで活働をするのではなく、失敗を恐れず試行錯誤しながら「答え」を見つけるために「学ぶ」。 その途中で様々な人と出会い「つながり」が増えていく。 「つながり」ができれば「学ぶ」ことができる。 「学ぶ」ことができれば、今回のつばめの学校のキーワードであった「選択」が多様になる。 「答え」を決めない、そしてこの流れこそがまちづくりの本質ではないかと思いました。 なので、継続して活動を続けている「今」が成果であると自分は思っていますし、今後も周りを気にせずに続けていって欲しいと願っています。 つばめ若者会議がスタートして今年の6月で6年目、つばめの学校は3年目を迎えます。 つばめ若者会議・つばめの学校がより良い「学び」「語らい」の場となるよう、引き続きよろしくお願いします。
(燕市地域振興課/つばめ若者会議事務局 外山敬太)

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つばめの学校の一年を経て、僕は新しいルールを学んでいる。 ルールへの理解が深まるほどプレイが楽しめるのは自明だけど、 例えば車に興味がある人には今は激動の時代でも、そこに興味がない人にはさざ波も立っていない。 この先の20年を生きれるなら、僕は激動の時代を生きたい。 そこで見る景色を選べるなら(選べるけど)それを小舟で舵を切り続けている景色にしたい。 知るほどにあらゆる場面が激動の景色となり、そこに少し意識をのせるだけでプレイヤーになる。 この一年でその実感を得た。そのために今年を生きている。
(ツムジグラフィカ 高橋トオル)

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クロージングフォーラムと言えども、学び「続ける」わけだからまったくクローズすることのない話がとりとめもなく続いてしまう。 そもそも「つばめの学校」の「学び続ける大人」というコンセプトは少々かっこよすぎるのかもしれない。 ぼくはこう言い換えたいと思う。 「バカいられる場所」 バカだねー!と言われて(怒り出すなんてもってのほかで)へらへら笑っていられる場所があったらいいな、と。 そんなバカたちにつきあってくれる、おもしろがってくれる、渡辺斉さん、阿部ふく子さんにまずは最大級の感謝を。 そして、このバカでいられる場所がこれからも(バカみたいに)続いていくことを願いつつ、来年に思いを馳せる。
(ツバメコーヒー店主 田中辰幸)

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気がつくとつばめの学校の存在が私の中で大きくなっていた。 渡辺スクールでは、すてきな皆様の生き方に感銘を受け、哲学対話では感銘の深層を探った。誰かの言葉は、誰かの対話のアシストとなり、自らの対話を深めることに集中していた。 30年度の渡辺スクールでもすてきなゲストをお迎えする。しかし、哲学対話のワークは行わない。繰り返し体験した哲学対話を私は体得できたのだろうか?一人一人が自分自身のファシリテーターとなり、深めていく事ができるのか少し不安でもあり、とても楽しみでもあります。 最後になりましたが、今年度も活動を支えていただきました、渡辺さん、阿部さん、地域振興課の皆さまと参加していただきました皆さまと、活動を共にしていただいた皆さま、本当にありがとうございました。 30年度もよろしくお願いいたします。
(つばめの学校 深海寛子)