活動報告

つばめのブックバー vol.1 8/9 感想レポート

2018.02.15  by

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ツバメコーヒーさんを会場に、Bar Book Boxさんのお酒と共に、本とお酒(もちろんコーヒーも)を楽しむ一夜限りのブックバー(という名の読書会)をはじめた。思う存分に我儘に好きな本について語りたかったからである。存分というからにはお酒も必要であったし、存分からの我儘からの本からのお酒なのであれば、Bar Book Boxのバーテンダー・じゅん先生を求めるのは当然であった。だからBAR(という名の何々)になるのは必然であったし、その目論見は少し大げさになるという苦しさも生んだが、その苦しさは「ストレスを力に変える教科書」という今回の題本への理解によって、力に変わり、その代わり映えを存分に楽しめた。のは、僕の話。では、カウンターに同席した君の話はどういう言葉になっただろうか。本がパタンと開く音は、拍子木のように、酒場で一緒に本を読むだなんて、それは僕と君が狛犬のように別れていく音のよう。夕暮れに集まって、パタンパタンと参道を通って、ちょっと怖くて興味津々な世界に旅立つわけだけど、ほろ酔いだし、手を握っていたはずの君の顔を見れば、その顔色は玉虫色に揺れているのは仕方ない。
(ツムジグラフィカ 高橋トオル)

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自分を知るには、自分をそのまま見るのではなく、何かに反射させてうつった自分を見たほうがよい。 ぼくは勝手に、本に反射させてそこにうつる自分を見えてしまう場所が、つばめのブックバー(という名の読書会)と呼びたいと思う。 本は世界の基準点としてある。 だから同じ本を読みながら、興味をもつ場所やその解釈の違い、あるいは観点と考察の広さと深さを知ることは、ある世界のなかで自分が立っている場所を知ることであり、ある世界における地図を持つことにつながる。 地図を持ち自分の居場所を知るによって、これからどこに行きたいのか、ということをより現実的なものとして考えることができる。 より大きな地図を持つこととともに、より詳細な(解像度の高い)地図をももつこと。 この能力をぼくは「センス」と捉えている。 そして、行き先を設定しスムーズに目的地に辿り着く能力を「スキル」と呼ぶ。 つばめのブックバーがそれぞれの地図を手にするきっかけとなり、さまざまな船出が見える港のような場所になるといいな、と思う。
(ツバメコーヒー店主 田中辰幸)

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週末になると娘はオーケストラ教室に参加します。住んでいる燕市から新潟市へ行くので、周りの子どもたちは、知らない子どもばかりです。行く途中であめを買うのが楽しみです。
休憩中におやつの交換やあめをあげたりして、コミュニケーションをとるようです。「今日は、あの子からもらったんだー」と、とても嬉しそうです。つばめのブックバーを開催してみて、お酒や本が同じ様にコミュニケーションツールとなって、初めてお会いする方とも終わる頃にはすっかり打ち解けていましたし、色々な本やお酒の話で盛り上がりました。トオルさんが『ストレスを力に変える教科書』を要約してくださったおかげで、読んだ人も読んでいない人も置いていかれることなく、楽しい時間でした。次回の開催をとても楽しみにしています。
(つばめの学校 深海寛子)