こんばんは。起業支援プロジェクト 加藤です。待ちに待って、待たせた初投稿です・・・。もう、夏ですね 笑
今回は6月に行われた國定三条市長とのトークセッションに関して、ツバメコーヒー店主 田中さんの見解と
質問に対する國定市長の回答を以下に載せさせて頂きます。
▽國定三条市長をお招きした第2回ワークスタイリングはあっという間の2時間でした。
終始言っていたことは、東京と比較して、三条を含めたこのあたりの町がいかに豊かで、可能性があるか、ということでした。
個人がコントロールできる範囲があまりにも小さいし、満員電車での通勤にあまりにも多くの時間が割かれる東京よりはよほど豊かでしょう、と続けます。
ここはもちろん賛否が分かれるところでしょうけれど、まず地方都市に住むぼくらがその魅力をきちんと把握し、認めるということからはじまる、という前提を共有すべく念入りに伝えているように見えました。
そして「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、 今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」というスティーブ・ジョブズの言葉を想起させるように、自分がやりたいことをやりぬくことの大切さを繰り返していたような気がします。
それをやったらどう思われるかを考えすぎることなく、人を批判している時間があったら、自分がまず行動、実践することの重要性。
あらためて主体的な人間でありたいと思いました。
そんなふうにあらゆる質問に対して歯に衣着せぬ回答をされていた國定市長でしたが「三条市をどのようにしていきたいか?」という質問だけすこししっくりくる答えを探しつつも明確な答えをいただけない、ということがありました。
(別にそれはそれで聞き手としては大きなひっかかりがあるようなものではありませんでしたが)
そんななか、翌日律儀にも三条市の職員さんを通じて、その質問にご回答していただけましたので、以下に引用させていただきます。
ご参加された方々はもちろんのこと、そうじゃない方もぜひご一読ください〜〜(いやはやほんと頭がさがりますっ!!)
▼それは“イタリアの地方都市のような持続可能性を追求していきたい”というものです。個人の笑顔とか、幸せの追求とかでは、イメージが沸きづらいと思いましたので、イメージしやすいものを選択しました。
実際のところ、私自身、イタリアには行ったことがないのですが(トホホ…)、イタリアの地方都市の多くはオンリーワンの産業をそれぞれ持っております。
しかも、それも世界レベルまで突き抜けているものも数多くあります。
例えば、フェラーリの本拠地は人口1万7千人のマラネッロという地方都市ですし(ちなみにランボルギーニに至っては人口僅か7000人)、フェラガモなど数々の世界的なファッションブランドが集積しているフィレンツェでさえ人口はたかだか36万人といったところです(調べ始めたら、本当にキリがないですよ!)。
そして、その地方の住民は自分たちのスタイルに誇りと自信を持ち、自分たちの規模感を見失うことなく、世界と対峙する…何と素晴らしい価値観でしょう!
私たちもまた、ようやく、こうした西欧社会に見られる真の意味での地方分権社会を通じた豊かな生活(つまり個人個人それぞれの、地域地域それぞれの価値観を認め合う生活)を享受することができるだけの精神的余裕を社会全体で持つことのできるステージに上りつつあると確信しております。
※参考書籍として『スローシティ』島村菜津/(http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334037369)を挙げられました
なるほど、三条市が「ものづくり」において、規模ではない仕方で世界的に突出した町になるというイメージがすーっと入ってきます。
このあたりを含めて、國定市長の思想的なバランス感覚がとても印象的でした。変革すべきこと、伝統として残すべきこと、グローバルに捉えること、ローカルとして考えること。どっちですか?という二元論に回収されることなく、是々非々で考え、発言する姿勢には強く共感するとともに、感銘を受けました。
なにはともあれ公務でお忙しいなか、ご参加いただいたことを感謝いたします。
隣町の首長としての動きを今後とも注視していきたいと思っていますっ!!