「哲学コレクティフ」とは――
フランスの精神科医ジャン・ウリが考案し、実践した概念「コレクティフ」。
これは「人びとが集まること、動くこと」を意味し、個々人がもつ無限のファクターを尊 ぶことと、全体を形づくることを有機的に接続可能にしようとする試みです。
つばめの学校では、このコレクティフという言葉に込められた概念をヒントに、さまざ まな人たちが集まって、個々人の経験・言葉・実感・考えを大切にしつつ、みんなで一緒 に哲学的な探究をしてみる活動の場をつくりました。それが「哲学コレクティフ」です。
毎回、私たちに身近な概念をひとつ取り上げて、哲学者によるナビゲーションとともに、 みんなで対話をしながら概念を広げ、深めていくことを楽しむ時間にしたいと思います。 イメージは、——「哲学対話」という入口から、ちょっと遠くへ行ってみること。
vol.4 テーマ:「歓待」
今回の「哲コレ」テーマは、「歓待(hospitality)」。 ひとは歓待する。誰かや何かを歓待するときに生じる、内と外という境界。歓待をめぐる言葉と存在、偶然と必然、場所の可塑性、主体の所在。 内と外の境界領域で、ひとは口ごもりながら自分を顕す。それが自他へ還元される。 わたしたちが日々を営むなかで、歓待がもつ意味の広がりとは?哲学の視点から、コレクティフ・スタイルで探ります。
関連概念
歓待、内と外、境界、観光客、滞在者、どもる
関連書
ジャック・デリダ『歓待について』、東浩紀『観光客の哲学』『存在論的、郵便 的』、エドワード・ゴーリー『うろんな客』、ブライアン・エヴンソン『ウインド・アイ』、 三島由紀夫『金閣寺』、鷲田清一『聴くことの力』、田村尚子『ソローニュの森』、ジャン・ ウリ『コレクティフ』 (※読書会企画ではありませんので、予習や予備知識は要りません。)
ナビゲーター
阿部ふく子さん
(新潟大学人文学部准教授)
新潟市生まれ。新潟大学卒業後、東北大学大学院博士後期課程修了。博士 ( 文学 )。日本学術振興会特別研究員、東京大学 UTCP( 共生のための国際哲学研究センター ) 特任研究員を経て、2016年より新潟大学人文学部准教授。専門は近代ドイツ哲学、哲学教育。哲学プラクティスの活動に関心があり、地域 のさまざまな人々や小学校と連携して哲学対話を推進している 。
タイムテーブル(目安)
19:00-19:50 「歓待」の概念についての話題提供(阿部さん)
20:00-21:00 「歓待」とは何かをめぐる哲学対話(みんなで)
会場
ツバメコーヒー
(燕市吉田2760-1)
対象
どなたでも
定員
15名程度
料金
1500円(1ドリンク付)
※学生無料 ドリンク代500円頂戴いたします。
●主催
>>つばめの学校
参加申込・問合せ
つばめ若者会議事務局(地域振興課地域振興係)
電話0256・77・8361(直通)
電子メールwakamono@city.tsubame.lg.jp
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アクセス
ツバメコーヒー(燕市吉田 2760-1)