「つばめの学校」2017の始業式を行います。
あらためて、つばめの学校のこと
「みんな(周囲)」から「自分(個)」にもう一度立ち返る
わたしたちは、つばめの学校という学びの場を積み重ねていって、長くつづいていく場でありたいと考える。
そのためには(あえて)だれかに来てもらうためにやるのではなく、
自分が心からやりたいからやる、ということからはじめなければいけない。
まず自分のことを考える、などと言うと、わがままとか利己的とか自分勝手だと思われるかもしれない。
とはいうものの、自分たちが楽しんでいないのに、
みんな(だけ)は楽しんでくれるに違いない、と考えることのほうが誠実なことに思えない。
だからわたしたちはまず自分たちが楽しいと思える学びの場を率先して自分たちでつくることからはじめたいと思っている。
つまり、「みんな(周囲)」から「自分(個)」にもう一度立ち返る、というかたちでまとめておく。
たくさんの魅力的な「個」が町をおおいつくせばいい。
さらに「まちづくり」から「個」へ、ということでもあることを付け加えておきたい。
まちづくりの事例を集めたところで、あの町とこの町は違うのだから、そのまま参考になどできやしない。
未来のまちをどうするか?ということをみんなが同意することをみんなで考えようとして、
みんなの意見がすこしずつ入った(でも自分の意見とは言いがたい)「みんなの意見(らしきもの)」ができあがるにすぎない。
であれば、わたしたちはあらためて「個」に立ち返ったほうがいい。
町をどうするか?ではなく、たくさんの魅力的な「個」が町をおおいつくせばいい。
ボトムアップで考えるまちづくりこそが、「つばめの学校」のような個人が集う学びの場によって生まれてくるのだから。
自分たちの欲望を超えるような欲望にふれる機会は
自分たちが信頼する人からしか得ることはできない。
そんな自分たちがやりたいことに加えて、自分たちが信頼する
渡辺斉さんが提案してくれるものを合わせて、学校の授業をつくっていく。
自分たちの欲望を越えるような欲望にふれる機会は、自分たちが信頼する人からしか得ることはできない。
「個」の欲望の限界を知るからこそ、地域で活躍してきた先達の力を借りたいと思う。
さらに阿部さんの協力により「哲学対話」という方法を用いて
(冒頭の話とは反対に)「個」から「みんな」へと学びを深めていきたい。
みなさんの意見を集めつつ、ひろいあげていったものをテーブルに置くことで
個人では見えなかったものが見えてくることを期待したい。
(つばめの学校 田中/ツバメコーヒー店主)
まとめると、
・自分たちが心からやりたいと思うことだけをやっていく
・まちづくりという大きな話ではなく、 自分たちを取り巻く足元にある深い話をする
・地域の先輩の力を借りて、自分たちのやりたいを 越えたことも取り込みながら深めていく
パネリスト紹介
- 渡辺 斉さん
東北大学大学院工学研究科博士前期課程建築学専攻修了。新潟県庁入庁後、建築住宅課、都市計画課、地域政策課等で住まい・まちづくりや地域づくりの企画、市町村指導を担当。2005年、長岡市へ復興管理監として出向し、中越大震災からの復興と地域振興総括を担当された。2013年退庁。現在、一般社団法人新潟県建築士会常務理事、まちづくりアドバイザー等のほか、その幅広いネットワークを活かした活動を展開されている。
大地の芸術祭の仕掛け人。 - 阿部 ふく子さん
新潟市生まれ。新潟大学卒業後、東北大学大学院博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て2016年より新潟大学人文学部准教授。専門は近代ドイツ哲学、哲学教育。哲学プラクティスの活動に関心があり、地域のさまざまな人々や小学校と連携して哲学対話を推進している。 - 田中 辰幸
1978年生まれ。2012年11月より新潟県燕市にて美容室併設の自家焙煎のコーヒーショップ「ツバメコーヒー」をはじめる。2014年7月より喫茶室と生活雑貨店を新たにつくり、今に至る。すべてのコーヒー豆は店内の焙煎機で自家焙煎され、すっきりと飲みやすい味わい。喫茶室は壁面全体が本棚になっており、地元の人のみならず遠方から訪れる方も少なくない。ちなみに「ツバメコーヒー」の名前の由来は燕市にあり、夢は「燕市がすきな理由になること」 - 深海 寛子
つばめの学校の校長。”みんなちがってみんなはっぴー”という言葉を大切に、みんなとは違う私が幸せに生きて行くにはどうしたらいいか?を考えている。2人の娘の母であり、障がいのある子もない子も共に遊び育ち合える地域を目指す親子サークル「はっぴーザウルス」の代表も務める。 - 高橋トオル
デザイン事務所「ツムジグラフィカ」代表。アートディレクター。NADC/審査員特別賞、大地の芸術祭2015参加、グッドデザイン賞2015受賞。「人とデザイン」をテーマに新潟を拠点に活動している。写真は蛇を首にまかれているところ。
アクセス
ツバメコーヒー(燕市吉田 2760-1)
参加申込・問合せ
つばめ若者会議事務局(地域振興課地域振興係)
電話0256・77・8361(直通)
電子メールwakamono@city.tsubame.lg.jp
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