雪の上越市には行った事が無かった。
雁木通りが有名で、その下を心地よく酔いながら歩いた事はあった。
関さんのお話から、角巻とゆう雪国独特の防寒具の存在を知った。
そう言えば、我が家の前の通りにも雁木があり有った事思い出した。
私はこの家に住んで20年程、この前の通りもだいぶ様変わりしたのだろうと、以前を知る父親に聞いてみた。
そう言えば、この家も曾祖母が住んでいて、私で何人目の住人だろうと思った。父もその一人だった。
「昔は今の燕橋の所に水門があってな、この前の通りの半分が用水路になっててな、38年豪雪の時には自衛隊のブルトーザーが落ちてな。」とゆうような事を聞いた。
今、見ている私の風景とは、全く違う世界が、今ここと同じ場所から見ていたのだと思うと、なんとも不思議な心持ちになった。
自分が住む街。
それが様変わりしてゆく中で、そこに有る意味や歴史を、先達に教えてもらうとゆうコミュニケーションが、大切なのだろうなと思った。
そして、それがどこでもよい訳ではなく、私が今住んでいるここである意義を感じた。
そして、それはそれぞれの人が持っているのだろうと思った。
私もいつか誰かに、この変わってゆく街の中で変わらないものを伝えてゆきたいと思っていることを知った。
(大橋保隆)